PROJECT STORY
地域産業支援室から熊本県の医療・介護を守る
INTRODUCTION
プロジェクト概要
地域産業支援室では、各産業が抱える課題やニーズに対して、業態や事業規模に合わせた最適なソリューションを提供しています。
私たちは補助金申請支援、ICTの導入支援、ファイナンス支援、ビジネスマッチングなど幅広い支援メニューを提供しています。
また、必要に応じて専門コンサルタントと連携し、お客さまの課題解決と地域の活性化に向けて尽力しています。
私たちの仕事の魅力は、お客さまの課題解決支援を通して、地域の持続可能性向上に貢献することにあります。
PROJECT MEMBER
プロジェクトメンバー
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産業イノベーション推進部地域産業推進室市川 奎悟
2017年新卒採用で入行。地域医療・介護が抱える社会課題に対するソリューションの企画立案、実行まで担当。
趣味はカレー作り。
地域の医療・介護職の魅力を上げて、
熊本県の医療・介護を守る
私が所属しているヘルスケアチームは、地域の医療・介護業界が直面している課題に対してソリューションを企画立案・提供していく役割を担っています。
医療・介護業界においては担い手不足が喫緊の課題となっています。熊本県では半導体工場の進出などによって人材確保がますます難しくなる一方で、高齢化による医療・介護需要は増大し続けています。厚生労働省の調査によると、2040年までに熊本県内では介護職員が約1万人不足するという試算もあり、この課題は非常に切迫しています。
私たちの役割は、このギャップを埋めるために何をすべきかを考え、行動することです。具体的には、お客様や専門家へのヒアリングや業界誌、ネットニュースなどを通じて得た知見をもとに、働く人にとって魅力的な職場環境を提案しています。
これまでには、ICTを活用した労務環境の改善や、キャリアパスを明確化するための労務規定の改定など、さまざまな提案を行ってきました。
地域の医療・介護職の魅力を高めることは、熊本県の医療・介護を守るだけでなく、地域の持続可能性を高めることにも繋がると考えており、魅力的なプロジェクトに携われていることを誇りに思っています。
専門家にソリューションの必要性を説明する難しさとやりがい
ヘルスケア部門を担当するなかでとくに難しさを感じるのは、専門家へのソリューションの提案です。提案先は常にその分野のプロであるため、浅い知識で提案を行っても素人である我々の提案を聞き入れてはもらえません。医療・介護業界のことやお客さまについて理解を深め、なぜそのソリューションが必要なのかを理論立てて説明することが必要になります。
聞き入れてもらえる提案を行うためには業界の視座を養い、深い知識を身につけなくてはいけません。提案の準備には多くの時間をかけるので、大変だと感じることもあります。しかしその分、お客さまにご納得いただけたときの達成感は格別ですし、地域のお客さまに寄り添ってきた地方銀行だからこそできる仕事だと思うので、やりがいも大きいです。
全国的にも珍しい方法で県内最大級の介護施設への融資を実現
近年携わったプロジェクトのなかでも大きな成果となったのが、九州最大級の介護施設への融資を取り付けたことです。ヘルスケア業界に限らず事業規模の大きさに比例して運営に必要な人員も増える為、前述の担い手不足当の課題もあり、地域に必要性は感じつつ、検討に多くの時間を要していました。
そこで活用したのが事業者の運営能力と不動産の価値が相互に補完し合う融資スキームです。介護業界で活用するのは全国的にもあまり例がなく、お客さまだけでなく当行の審査セクションに納得してもらうのにも苦慮しました。しかし、審査セクションと関係者、お客さまと密に連携し、協力することで行内でも初となる取り組みを実現できたのは大きな自信になりました。
地域医療・介護の課題解決に向けて尽力していきたい
どの業種でも起きている問題ではありますが、いま地域医療・介護業界でも「後継者不足」が深刻な課題となっています。過疎化が進む地域では、将来的に事業を運営していけるだけの患者さまを確保できないと懸念し、「子どもには事業を継いでほしくない」と考えるお客さまが増えています。この課題解決は社会的にも非常に意義深いことだと思っていますので、将来的には“肥後銀行ならでは”の解決策を見出し、全国に熊本モデルを広げていきたいという思いがあります。地域医療・介護の課題解決に向けて引き続き全力で取組みます!
※所属・職位は取材当時のものを記載
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